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2026/5/3

「正しく歩くため」に足のことを知る

こんにちは。
BodyStoic名古屋店代表兼パーソナルトレーナーの
髙橋宏和です。

「足が痛くて、長時間歩けない」
「外反母趾がひどくなってきた」
「扁平足と言われた」

このような悩みを抱えている方に、
今日はぜひ読んでいただきたい話があります。

あなたは今、インソールを使っていますか?

もし「土踏まずを下から支える」タイプの
インソールを愛用しているなら、
それが足の問題を悪化させている原因かもしれません。

アーチは「上からの力」に強く、「下からの力」に弱い

足裏の「土踏まず」、すなわちアーチ構造には、
大きな弱点があります。

上から体重がかかる方向には、
非常に強い構造をしています。

しかし、「下から突き上げる力」には、とても弱い。

橋を思い浮かべてください。
アーチ型の橋は、上から車が走っても壊れません。
しかし、下から突き上げたら、
あっという間に崩れてしまいます。

足のアーチも、まったく同じ仕組みです。

多くのインソールが逆効果な理由

市販されているインソールの多くは、
土踏まずを下から押し上げる形をしています。

「立っているだけ」のときは、
確かに安定するかもしれません。

しかし、歩き始めた瞬間に何が起きるか。

歩行の動作では、常に足に力が加わります。
その度に下からアーチが突き上げられ、
本来の構造が少しずつ壊されていくのです。

足指の「腱」が「本当のアーチ」を作る

そもそも、足のアーチは何によって
維持されているのでしょうか。

答えは、「腱(けん)」です。

実は、私たちの足や手は、
そのほとんどが腱で構成されています。
筋肉はごくわずかしか存在しません。

足指を動かす腱が、
弦楽器の弦のように張ることで、
アーチをしっかりと形作っているのです。

ところが、インソールで下からアーチを支えてしまうと、
腱を正しく使う機会が奪われ、
だんだんと腱本来の機能が発揮できなくなっていきます。

毎日コルセットを巻き続けた身体が、
やがて自分で動くことを忘れていくのと同じように。

道具に依存すればするほど、
自分の力で身体を支える感覚が、
静かに失われていくのです。

大切なのは「踵(かかと)の安定」

では、インソールを使うならどうすれば良いのか。

重要なのは、アーチを持ち上げることではなく、
「踵を正しく安定させること」です。

私たちが歩く時、まず踵から着地します。
この時、踵はまっすぐではなく、
外側からわずかに内反(回外)した角度で接地するのが正常です。

そこから体重が乗るにつれて、
踵は内側へとわずかに傾き(回内)、
衝撃を吸収しながら足全体へと荷重が移っていきます。

この「外側から着地し、内側へ転がしていく」
一連の流れが正しく機能することで、
足指の腱がしっかりと張り、
アーチを保ちながら蹴り出すことができるのです。

インソールに求められるのは、
この自然な動きを邪魔しないこと。
アーチを持ち上げるのではなく、
踵の土台をフラットに安定させるだけで十分なのです。

「反らない」ことが、アーチを守る

もう一つ、知っておいてほしいことがあります。

足の指が反り返る(伸展)と、
足全体が外側に崩れ(外反)、
アーチはあっという間に潰れてしまいます。

つまり、指を反らせないこと。
屈曲方向へ力をかけて、
伸展が入らないように踏ん張ること。

この地味な意識こそが、
腱をしっかりと張り続け、
アーチを保つ最大の鍵なのです。

そして踵を内反させて着地し、
指が反らないように屈曲を保ちながら蹴り出す。

この感覚がつながった時、
足は本来の力を発揮し始めます。

足だけでなく、膝・股関節・腰への影響も、
ここから変わっていきます。

道具より、感覚

道具に頼って「守る」のか、
自分の足で「動く」のかで、
10年後・20年後の身体は大きく変わります。

まずは自分の足指が、
今この瞬間、反り返っていないかどうか。

そこから始めてみてください。
あなたの足は、まだ変われます。

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