秋の肩こりは「腕の位置」から

こんにちは。
BodyStoic名古屋店代表兼パーソナルトレーナーの
髙橋宏和です。
朝晩が涼しくなり、上着を着る日が増えてきました。
夕方になると肩が重い。
気づけば肩を上げたまま、首まで力が入っている。
そんな秋の肩こりを感じていませんか?
肩が凝ると、肩を揉んだり、首を伸ばしたりしたくなります。
しかし、BodyStoicでは肩だけを見ません。
腕が身体に対してどこにあるのかを見ます。
ただし、腕を正しい位置へ戻せば良いという話でもありません。
腕がそこにあるのは、なぜなのか。
その手前にある肩甲骨は、どこにあるのか。
正しい位置を決める前に、自分がどう動いているかを認識することが最初です。
秋の肩こりで腕を見る理由
腕は肩から先に付いているように見えます。
けれど身体のつながりで考えると、腕の位置は腕だけでは決まりません。
鎖骨や肩甲骨、体幹との関係によって、今の場所に収まっています。
デスクワークやスマートフォンを使う時間が長いと、腕は身体の前に置かれます。
秋になって寒さを感じれば、肩を上げ、肘を身体へ近づける動きも増えます。
その位置は、肩甲骨や体幹を含めた身体全体の動きの結果です。
だから、腕を後ろへ引くだけでは話が終わりません。
腕の位置は結果です。
その位置になるまでの動きを見ていく必要があります。
肩甲骨のニュートラルは曖昧ではない
「肩をニュートラルにしましょう」と言われても、その位置を説明できる方はほとんどいません。
そもそもニュートラルという言葉自体が、曖昧に使われています。
「力を抜いた楽な場所」と受け取られがちですが、いつもの位置が身体本来の基準とは限りません。
BodyStoicで考える肩甲骨のニュートラルは、多くの方が思っているよりも内側にあります。
今まで肩甲骨が外側にある状態で過ごしてきた方が、その位置へ持っていこうとすれば、かなりの努力が必要です。
楽にできないから間違い。
力が必要だから寄せすぎ。
そう単純には判断できません。
肩甲骨のニュートラルは、「力を抜いた場所」と同じではないのです。
詳しい位置を文章だけで決めると、形だけを真似することになります。
ここでは、ニュートラルには身体の構造に沿った具体的な位置がある、とだけ覚えておいてください。
肩の位置が分かって初めて腕を見られる
しかし、肩甲骨のニュートラルが分からないまま、腕の正しい位置だけを決めることはできません。
基準となる肩が外側へずれていれば、そこから見た腕の位置も変わるからです。
肩がニュートラルにあり、その位置を身体で理解する。
そこから初めて、腕がどこにあるべきかという話ができます。
肩の基準が分からないのに、肩の動きは評価できません。
当然、その先にある腕の位置も評価できません。
肩を知ってから腕を見る。この順番を飛ばさないことが大切です。
これは、肩甲骨を内側へ寄せた見た目をつくる話ではありません。
どこが基準で、自分はそこからどのように動いているのか。
身体の中で分かるようになることが目的です。
正しさより先に自分の動きを認識する
難しいことを考える前に、今の動きを確認してみましょう。
普段どおりに立ち、両腕を身体の横へ下ろします。
片腕を胸の高さまで、ゆっくり前へ上げます。
同じ速さで腕を下ろします。
反対側も行い、左右の感覚を比べます。
このとき、位置を直そうとしないでください。
いつもどおりに動きます。
腕より先に肩が上がったか。
身体が左右へ傾いたか。
片側だけ肘に力が入ったか。
腕を下ろしたとき、元の場所へ戻った感覚があるか。
正解を探す必要はありません。
何も分からなかったとしても、「自分の動きをまだ認識できていない」と分かったことが最初の一歩です。
間違いか正しいかを決めるのは、自分の動きを認識した後の話です。
今回は分かりやすく肩甲骨と腕の順番に絞りました。
実際には、頭の位置や肋骨、重心も関係します。
一つの部分だけでニュートラルを決められるものではありません。
肩と腕の基準を身体の中につくる
秋の肩こりで腕を見るのは、腕を決められた位置へ押し込むためではありません。
なぜ、その腕が今の場所にあるのか。
肩甲骨はどこから動き、身体はどうやって腕を上げているのか。
その過程を見るためです。
まずは、自分がどう動いているかを知る。
次に、肩甲骨のニュートラルを身体で理解する。
その後で初めて、腕の位置を考えられるようになります。
BodyStoic名古屋店のピラティスでも、いきなり正しい形をつくらせることはしません。
動きの左右差や、どこから動き始めているかを一緒に確認し、身体の中に基準をつくっていきます。
秋の肩こりを感じたら、硬い場所を触るだけで終わらせず、自分の肩と腕がどう動いているかを確かめるところから始めてみてください。