「見せかけの身体」vs「使える身体」

こんにちは。
BodyStoic名古屋店代表兼パーソナルトレーナーの
髙橋宏和です。
「動ける身体になりたい」
そう願って、一生懸命筋トレに励む人がいます。
しかし、皮肉なことに、
筋肉をつければつけるほど、
身体が重くなり、動きがぎこちなくなってしまう。
そんなケースを、僕は数多く見てきました。
なぜなら、
「動ける身体」を作るのは、
実は筋肉そのものではないからです。
今日は、多くの人が誤解している
「見せかけの身体」と「使える身体」の違いについて、
少し踏み込んでお話しします。
筋肉は「エンジン」ではない
多くの人は、筋肉を
身体を動かす強力な「エンジン」だと思っています。
だから、エンジンを大きくすれば、速く動けるはずだと。
しかし、BodyStoicが提唱する「身体知」の視点では、
それは大きな誤解です。
本当に優れた動きを生み出すのは、
筋肉の収縮力ではありません。
「腱(けん)」の弾力と、
「関節」の滑らかな連動です。
カンガルーや鹿を想像してみてください。
彼らはボディビルダーのような隆起した筋肉は持っていませんが、
驚異的なジャンプ力とスピードを持っています。
それは、彼らが筋肉の力ではなく、
アキレス腱などの「腱」が持つ
強力な弾性エネルギーを使っているからです。
筋肉は時に「ブレーキ」になる
では、筋肉を鍛えすぎるとどうなるか?
筋肉が肥大しすぎて硬くなると、
この「腱」の働きを邪魔してしまいます。
関節の可動域も狭くなり、
スムーズな連動性が失われます。
つまり、
見た目は強そうなのに、
実際には自分の身体の中で
アクセル(動こうとする意志)とブレーキ(硬い筋肉)を同時に踏んでいる
ような状態になってしまうのです。
これが、「見せかけの身体」の正体です。
「使える身体」は、骨と腱で動く
一方で、本当に「使える身体」を持つ人は、
筋肉に頼りません。
彼らは、
骨格というフレームを正しく積み上げ、
腱の弾力を最大限に利用して動きます。
筋肉は、その動きを微調整する
サポート役に徹しているのです。
だからこそ、
長時間動いても疲れにくく、
しなやかで、爆発的なパワーを発揮できるのです。
「脱力」こそが最強のパワー
もしあなたが、
「最近、身体が重いな」
「パワーはあるはずなのに、キレがないな」
と感じているなら。
それは、筋肉が足りないのではなく、
「筋肉に頼りすぎている」からかもしれません。
必要なのは、筋トレでさらに筋肉を鎧のようにまとうことではなく、
むしろ余計な力を抜き、
眠っている「腱」と「関節」の機能を呼び覚ますこと。
「脱力」の中にこそ、
人間が本来持っている最強のパワーが秘められています。
筋肉信仰を一度手放して、
本質的な「使える身体」へのアップデートを始めませんか。