ピラティス後に「重り」を持つ理由

こんにちは。
BodyStoic名古屋店代表兼パーソナルトレーナーの
髙橋宏和です。
ピラティスをした後は、身体が軽く感じる。
関節も動かしやすくなり、姿勢まで変わった気がする。
それなのに、なぜその後で重りを持つのでしょうか?
せっかく整えた身体を、筋トレで固めてしまうように感じる方もいるかもしれません。
しかし、BodyStoicではピラティスとウェイトトレーニングを反対のものとは考えていません。
ピラティスで認識した身体の位置を、重さが加わっても使える動きへつなげるために重りを持ちます。
ピラティス後に重りを持つ意味
ピラティスでは、身体をゆっくり動かしながら、自分がどう動いているかを確認します。
どちらの足に重心があるのか。
腕を動かしたとき、肩が先に上がっていないか。
股関節を使いたいのに、腰だけが動いていないか。
最初から正しい、間違いを決めるのではありません。
まずは、自分が頭で考えている動きと、実際の身体の動きに違いがないかを認識します。
ピラティスの器具による支えがあると、普段は気づきにくい左右差や、関節の位置を感じやすくなります。
ただし、その感覚が分かったことと、日常で使えることは同じではありません。
重りが身体のズレを見えやすくする
何も持っていなければ、同じように動けているように見えることがあります。
そこへ重りが加わると、普段の動き方がはっきり出ます。
片側の肩だけが上がる。
骨盤が横へ逃げる。
一方の足だけで踏ん張る。
重さに耐えようとした瞬間、身体がいつも頼っている場所が表に出てくるのです。
重りは、筋力があるかどうかだけを試すものではありません。
今の身体が、どこで力を受け、どこへ力を逃がしているかを知るための手がかりにもなります。
だから、重ければ重いほど良いわけではありません。
身体の位置や感覚が分からなくなる重さでは、何を確認しているのかも分からなくなります。
順番を逆にすると癖まで強くなる
自分の動きを認識しないまま重りを持つと、身体は慣れている方法で何とか持ち上げようとします。
脚を使いたいのに腰で踏ん張る。
背中を使いたいのに腕だけで引く。
左右均等のつもりでも、片側へ重心を寄せる。
回数を重ねれば、筋力はつくかもしれません。
しかし同時に、いつもの動き方を繰り返すことにもなります。
BodyStoicでピラティスを先に行うのは、重りを持つ前に、自分の身体の位置と動きを認識するためです。
そのうえで重りを持ち、感覚が保てるかを確かめます。
位置が崩れたなら、失敗ではありません。
重さを軽くする。
動く範囲を小さくする。
もう一度、ピラティスで確認した位置へ戻る。
重りによって見えた違いを、次の動きへつなげます。
軽い重りで身体の変化を確かめる
椅子から立ち上がる動きで、身体の変化を確認してみましょう。
椅子に浅く座り、何も持たずに一度立ちます。
左右どちらの足へ力が集まったかを感じます。
次に、水の入ったペットボトルを両手で胸の前に持ちます。
同じように立ち、足裏や肩の力みを比べます。
重りを持った途端、片足だけで床を押していないか。
肩が上がり、呼吸が止まっていないか。
身体を前へ運ばず、脚の力だけで立とうとしていないか。
ここでも、正しい形に直すことを急ぎません。
重りの有無で、自分の動きがどう変わったかを認識することが先です。
痛みのない範囲で一度ずつ行い、回数を増やす運動にはしないでください。
整えた感覚を使える力へつなげる
ピラティスだけでも、ウェイトトレーニングだけでも、それぞれに役割があります。
BodyStoicが大切にしているのは、その二つをつなげることです。
ピラティスで、自分の位置と動きを知る。
重りを持って、外から力が加わったときの反応を知る。
そこで見つかった違いを、もう一度身体の感覚へ戻していく。
この繰り返しによって、整えたときだけ動ける身体ではなく、仕事や家事、スポーツの中でも力を扱える身体を目指します。
目的は、重い物を持ったという達成感でも、筋肉を大きくすることだけでもありません。
認識した動きを、負荷のある場面でも失わないこと。
それが、ピラティス後に「重り」を持つ理由です。